今回は仕事に役立つ幾つかの理論を紹介!
デザイナー・投資家として活動する僕が実際にコレは役に立つ!と思うオススメをピックアップ!
僕がデザイナーとして実際に使っている理論だったりするのでデザイナーの方はデザインの現場でぜひとも役立ててほしいです。
そんな役立つノウハウを紹介します!経済理論として人の心理学の実験で証明されているものなので、僕が適当に解説するわけではないので安心してください。
記事の目次
- 初見の印象が全てを決める「ハロー効果」!
- 人に10個以上の選択肢を与えるな「ジャム理論」!
- なんか微妙はデザイン案はサッサと捨てろ「コンコルドの誤謬」!
- 仕事の舞い込むノウハウを伝授!
- まとめ
記事の執筆者
動画でも大まかにまとめてあります。視聴すると記事の理解が深まるのでオススメです↓
初見の印象が全てを決める「ハロー効果」!
デザイナーあるあるでデザイン(ロゴ、チラシetc)の提案時にお客さんに見せる順番!これって結構悩んだことある人多いと思います。
「ハロー効果」を使った解決法を早速見て行きましょう。
「ハロー効果」とはアメリカの心理学者エドワード・ソーンダイクが論文で発表したものです。「人は第一印象が大事」と言われますが、まさにそれがハロー効果です。最初の印象が強くイメージに残り、その印象はその後にも作用してしまいます。
例えば、
初対面の人に気に触ることを言われたとします。
これがハロー効果となり、その後その人のことは悪い印象が先行してしまいます。最初の印象を覆すのは、かなりの労力がかかります。
逆に、たまたまゴミ拾いをしている人を見かけたとします。例えは悪いですが、その人が後日、痴漢などで捕まったとします。ハロー効果により「冤罪」じゃないのか?とその人の肩を持ってしまうかもしれません。
デザイナーの提案時はもちろんですが、新規のお客さんと対面する最初のタイミング!ここでいかに良い印象を持ってもらえるかを今まで以上に考えてみるとその先の仕事がスムーズになるはずです。
逆に公平な判断を下す場合には、ハロー効果が邪魔に働くこともあるので注意が必要です。デザイナーで考えれば、最初に考えた案や見たサンプルが印象に残りすぎてしまうパターンです。デザイン制作をする際は、あくまでも客観的な第3者目線を忘れずに進めましょう。
人に10個以上の選択肢を与えるな!「ジャムの法則」
これは、なかなか面白い理論であり、ビジネスのあらゆるところに応用ができるウルトラCです。
では、こちらもお二人の掛け合いからどうぞ!
アメリカの心理学者シーナ・アイエンガー教授がジャムの販売を通じて実験した「アイエンガーの法則」通称「ジャムの法則」。24種類と6種類のジャムで10倍以上売り上げに差が出た衝撃の結果。それまでは経済学では、より多くの選択肢を消費者に与えて選んだもらった方が売れるとされてきましたが、これにより商品を絞り込んだ方が売り上げに繋がるということがわかりました。
アイエンガー教授の実験には続きもあり、
「人は10の選択肢越えると正確に順序をつけられない」というものです。
正確には、10個以上の選択では間違う確率が大幅に上がるということです。
つまり、「多すぎる選択をすることが人は苦手である」!これを覚えておきましょう!
デザインでは、さすがに10案を作り込んで提案することはないと思いますが、サンプルを見せて選んでもらう段階ではこの法則は非常に役立ちます。
例えばロゴマーク案件
大まかなデザインの方向性を決めたいので、市場にあるサンプルのロゴをA.B.Cのデザインラインでいくつかピックします。その際には、各2つもあれば6案になりますので十分ということになります。ここで各5案とかピックしてしまうと合計15案・・・。まとまる話もまとまらなくなってしまうということです。
このジャムの法則は、あらゆることに使える法則ですので、クライアントへのアドバイスだったりにもとても有効だと思うので、ぜひ使ってみてください。
なんか微妙はデザイン案はサッサと捨てろ「コンコルドの誤謬」!
最後にデザイナーの皆さんへこれを贈ります!
コンコルドの誤謬(ごびゅう)
イギリスとフランスが共同開発した超音速旅客機コンコルド。時速2600キロという超音速によりヨーロッパからアメリカを3時間で移動できるというものでしたが、あまりに燃料費がかかるのと座席数が少なすぎるとのことで、まったく売れませんでした。実は途中で、「これは需要なんじゃない??失敗だ!」と薄々気づいていたのに、あまりに巨額を投資しすぎたため途中でやめることができなくなってしまったということです。
つまり、それまでに費やした資金や労力などの見返りを得ようとして、かえって損失が拡大することが「コンコルド誤謬」。
デザイナーの皆さん、こんな経験ありませんか??
何時間やっても、上手くまとまらない・・・。けどここまで時間をかけたんだから、なんとかカタチにしてみせる!
僕もありました・・・。
これですね!やりがちなパターンです。コンコルドの誤謬です。。
僕は、デザインがまとまらないと、スパッと切り替えてその案を捨てます。
心理的に、途中で諦めたくないのは山々ですが、
その案に執着するより、新しい案に時間を使った方が効率的です!
ぜひ、行き詰まった時は「コンコルドの誤謬」だ。と思って潔く案を切り替えることをオススメします。
まとめ
人は、何となくで物事を決めてしまっていたり、自分の経験をもとに「こうじゃないか!?」と思い決めてしまったりいたりとしてしまいます。実験に基づく理論を知っていれば、ジャッジするときに正解する確率をアップすることができます。
今回オススメした「ハロー効果」「ジャム理論」「コンコルドの誤謬」の3つは、あらゆる仕事・生活に役立てることができるものです。
人は選択を迷うもので、失敗することが一番嫌う傾向もあります。
コレもアイエンガー教授の実験で明らかになっていることです。
ぜひ、使える場面ではこの理論・心理を上手く活用してみてください。
きっと今までよりもスピーディに物事が決められます!