フリーランスのデザイナーの皆さん、
これから独立を考えているデザイナーの皆さん
仕事場は自宅の一部屋??
もしくはアパートやマンションの一室を考えてますか?
旦那さんがメインの稼ぎ頭で、
副業程度にデザイナーをして月10,20万を稼げればOK!という人ならば問題ありません。
僕の経験談をもとに断言しますが、
これから地方デザイナーで独立して食べていくんだ!という人は、
アパート・マンションの一室ではなく、
安くても良いので路面店を借りたほうが圧倒的に成功確率が高くなります!
このwithコロナ時代、テレワークがメインになって事務所を引き払う企業もある時代に何を抜かしているんだ!と思う人は、そっとページを閉じてください。
記事の目次
- 地方デザイナー独立成功の鍵は、路面店で開業すること!
- お客さんは怪しいと思う所には行かない
- デザイン会社なんて一般人は誰も知らない。これが事実!
- 世間の常識を疑え!デザイナーは町のデザイン屋さんになれ!
記事の執筆者
デザイナー歴20年、20〜30歳までデザイン・印刷業の3社を経験。31歳で個人事業主デザイナーとして独立、その後、法人成り。少数精鋭の3名でのデザイン会社を経営中。都内でなくてもデザイナー独立は成り立ちます。
動画でも大まかにまとめてあります。視聴すると記事の理解が深まるのでオススメです↓
地方デザイナー独立成功の鍵は、路面店で開業すること!
僕は地方でデザイン会社を経営しています。
経営してるといってもそんな大層なことではなくて、3名のデザイナーで細々とデザインライフを満喫しているというスタイルです。
それでも10年の間、おかげさまで仕事に困ることもなく、
今も多くのデザイン案件に囲まれてデザイナーとして働けています。
その理由は多々ありますが、
今回紹介するのが、そのひとつでもある「開業する場所」です!
僕は都会でデザイナーをやったことがないので、
地方デザイナーとして培ったノウハウと思ってください。
弊社の場合、新規問い合わせから実際に成約するパターンのほとんどが、【来店してくれるお客さん】です!
これは過去10年近くやってきて、間違いなく言えることです。
名刺1枚だけのお客様もいますし、新しくお店を開業される方もいます。
メールだけで完結したお客さんは限りなくゼロに近いです。
もっと言えば、「メールで見積もりをとりあえず送ってほしい」という依頼パターンは成約する確率はかなり低いです。
高確率で成約するパターンとしては、
- 「パンフレットを作りたいんですけど、会社へお伺いしても良いですか?」とか
- 「お店の開店を考えていて、ロゴ・名刺・チラシとかの相談に行っても良いですか?」
などのデザインの見積もりも聞かずに来社をしてくれるお客さんです。
実際に見えるところにお店があることで人は信用します。
お店があるんだから行こうという行動動機になります。
つまり、お客さんが来店してくれるお店があることが「成約ポイント」になっているのです。
これこそが、地方デザイナーで成功する秘密です!
お客さんは怪しいと思う所には行かない
お客さんの立場になって考えて見ましょう。
自分が「名刺を作りたい!」と思ってWEBサイトで調べます。
よくわからないから、実際にお店で話を聞きたいと思います。
住所を調べたときに、
- [自宅でやっているため住所は非公開です]
- [自宅兼事務所となります]
- [○○○○○○町○○○アパート000号室]
行きますか??問い合わせしますか??
個人宅に名刺の話を聞きに行けますか?
例えば、
個人でやってるマッサージ屋があったとして、
アパートの一室だったら行かないですよね?めちゃ怖くないですか??
何かあったらどうするんだ?って思いますよね。
先ほど「来社」ではなく「来店」と書いたのは、
一般の消費者はモノやサービスを買う時にお店に行きます。
なんでもそうです。基本的には「お店で買うものだ」と思っています。
ネットサービスは違いますが、スマホ、アパレル、電化製品、飲食、美容など全てそうです。
もしもコンビニでチラシ作る相談に乗ってくれるサービスなどがあれば、需要を総取りされてグラフィックデザイナーはコンビニ派遣で接客する羽目になるでしょう。
「ラクする」でのチラシデザイン需要は一気に減ると思います。
お客さんはわからないんです。話を聞きながら相談したいんですから。
アパートの一室なんて絶対に行きません。
そんなところにお店があるなんて思ってもないです。
あったとしても、怪しすぎて行きたいとは思わないでしょう。
百歩譲って、一戸建ての一部屋で営業している、ネイルサロンや美容室はありますが、
お店の体裁は取り繕っている場合はほとんどです。
デザイン会社なんて一般人は誰も知らない。これが事実!
僕は来社してくれるお客さんに、「弊社に問い合わせをしてくれた理由」などを必ず聞きます。
このヒアリングをしまくってきて、わかった事実は2つ!
- 「デザインって何?」という人がほとんどだということ。
- 建物を目にしたことがあり、WEBを見ても雰囲気が良さそうだった。
お客さんは驚くほどデザイン会社自体を知りません。
地方だと、印刷会社や看板会社に頼む人が多い理由がわかりました。
だってデザインって業種自体を【知らないんだから・・・】
一般の人がデザイン会社を知らないのは当たり前です。
デザイン会社なんて看板のお店を僕は見たことがありません。
大きな会社になれば、立派なビルに入っている広告代理店などありますが、フリーランスレベルでのデザイン会社の路面店は非常に稀です。
近い業務で探していくと、印刷屋、カラーコピー屋、Tシャツプリント屋くらいでしょうか?
僕の会社がある地方では、デザイン会社ってほぼ見かけません。大通りから外れに外れたビルの2Fだったりにひっそりとあるイメージです。
知らないんだったら、知ってもらいましょう!
弊社は、大通り沿いに事務所があり、「デザイン事務所ですよー!営業品目も掲載してこんなことやってますよ!」とめちゃくちゃアピールしています!
いや、ダサくじゃないですよ。カッコよく。でも何屋かわからないような小さくスタイリッシュにじゃなくて、かなり大きめにPRしています。
主要道路沿いなので、弊社の営業エリア内の人はかなりの人が見たことがあるでしょう。
実際に問い合わせをしてきてくれた新規お客さんも、あることを知っていたパターンも多いです。広告代理店の営業マンも頻繁に立ち寄る場所になっており、毎日のように誰かしらが来社します。
これはアパートの一室では無理でしょう。
立地は大事です。
飲食店と同じです。ポツンと一軒家では誰も立ち寄ってくれません。
みんなが気軽に立ち寄れる場所が理想です。
地方であれば、そんな物件は山ほどあります。
月10万程度でも余裕で探せるでしょう。
アパートの一室で始めようとしていた人は、家賃なんてさほども変わらないでしょう。
世間の常識を疑え!デザイナーは町のデザイン屋さんになれ!
広告屋が自社を宣伝しないでどうするんですか??
- デザイナーって自宅でもできる!
- 安いアパートでもできるのがデザイナーのメリット!
なんていう世間の常識を疑った方が良いです。
僕のたどり着いた結論はコレです。
○○○○一級建築事務所だとか、○○○○弁護士事務所、○○○○会計事務所。デザイナーを専門職とするのであれば、これらと同じと考えるのが正解だというのが僕の結論です!
設計士、弁護士、会計士とデザイナーは一般人からしたら共通点が非常に多いです。これらの専門職はみんな看板を大きく掲げてますよね!
日常的にお世話になることはありません。ただ、必要になることもあるかもしれません。その時には頼っていく職業です。
まさにデザイナーと同じです。「会社を開業しよう!」「お店を開店しよう!」なんて思った時にデザインは必要です。
地域で頼めるデザイン屋さんになれば良いのです。
ダサい看板屋じゃダメです。それに満足できそうもない層を囲い込めるお店です。
飲食店に例えると、近所の大衆食堂で特別な日のお祝いはしませんよね?
ワンランク上のお店にディナーを食べに行きませんか?
そのワンランク上がないのです。
看板屋・印刷屋で時間が止まってしまっているのです。
地方デザインのアップデートは、デザイナーが路面店を作るところから始まります!
どうせパソコン一台で始められる商売です。
他の商売を始める人に比べれば初期投資なんてないようなものです。
始めた後の商売を集客まで企画することがデザイナーの仕事です。
自分の開業もそれと同じと考えれば納得できるでしょう。
どうせ始めるなら、成功確率をとことんまで上げて望みましょう!