
こんにちは、あめりです。
私が投資で常に意識しているのは、「未来のテクノロジー(新幹線)が進化すればするほど、かえって需要が爆発する『歩行(資源)』と『目的地(IP)』に先回りすること」です。
今回スポットを当てるP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)は、まさに人間の根源的な生活にへばりついている、究極の「歩行」銘柄です。
どれだけ世界が不景気になろうが、円安になろうが、株価が大暴落しようが、私たちは毎朝起きたら歯を磨くし、頭を洗うし、洗濯をしますよね。この「生きているだけで発生するコスト」を丸ごと吸い上げるシステムが、P&Gという会社なんです。
1. 誰もが毎日、無意識に「P&Gの生態系」にお金を払っている
「P&Gの製品なんて、私使ってるかしら?」と思うかもしれませんが、お家の中を見回してみてください。
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パンパース(おむつ)
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アリエール、ボールド、レノア(洗濯)
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ジョイ(食器洗い)
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ファブリーズ(消臭)
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パンテーン、h&s(ヘアケア)
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ジレット、ブラウン(髭剃り・シェーバー)
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オーラルB(歯ブラシ)
……どうですか? 意識していなくても、どれか1つは絶対に家の中にありますよね(笑)。
P&Gの強さは、これらのブランドがただ有名なだけでなく、それぞれのジャンルで「圧倒的な世界シェア1位か2位」を独占していることです。
世界中の数十億人が、毎日何気なくシャンプーをプッシュし、洗濯機を回すたびに、P&Gのチャリンという決済音が鳴っている。この「人間の生存に直結したビジネスモデル」こそが、どんな最先端ITも上書き消滅させられない、物理的な最強の牙城なんです。
2. インフレも不況も関係ない。「絶対に買わざるを得ない」という強み
前回のペプシコの記事でも「価格支配力」のお話をしましたが、P&Gの価格支配力はさらに一段上のレベルです。
例えば、景気が悪くなってお給料が減ったとき、多くの人は「新しいスマホの買い替えを遅らせよう」とか「高級な外食を控えよう」と考えますよね。だからハイテク株や高級品株は不況に弱いんです。
でも、「今月は生活が苦しいから、歯磨き粉や洗濯洗剤を買うのをやめて、1ヶ月洗わずに過ごそう!」とはなりませんよね(笑)。
生活必需品(コモディティ)は、不況だからといって消費をゼロにできない「最後の聖域」です。原材料費が上がれば、P&Gは堂々と製品を値上げします。消費者は「ちょっと高くなったな」と思っても、生活のために買わざるを得ない。この「インフレを消費者に100%転嫁できるブランド力」があるからこそ、彼らの業績は常に安定しているのです。
3. 配当金:60年以上増配し続ける「真の配当王」の貫禄
ペプシコが50年以上の連続増配なら、P&Gはなんと65年以上にわたって毎年欠かさず配当金を増やし続けています。
65年前といえば、日本は昭和の高度経済成長期の真っ只中。そこからオイルショック、バブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショック……世界中がパニックになった大恐慌を何度も何度も乗り越えながら、P&Gは一度も株主を裏切らずに配当を増やし続けてきたんです。
これはもう、企業の「意地」と「圧倒的なキャッシュ創出力」の証明でしかありません。
株価の短期的な上下なんて、この偉大な歴史の前ではただの誤差。のんびり特等席に座って、毎年増えていく配当金を財布に入れながら、時間を味方につける。これこそが、大人のディフェンシブ投資の真髄です。
まとめ:攻めの「槍」を最大化するための、最強の「盾」
私がパランティア(PLTR)のようなボラティリティの激しいハイテク株や、ロケットラボ(RKLB)のような夢のある宇宙株に全力で「槍」を突き刺せるのは、なぜか。
それは、自分のポートフォリオの根底に、このP&Gのような「何があっても絶対に裏切らない、世界最強の防衛盾」が鎮座しているからです。
ハイテク株がどれだけ乱高下して市場が真っ赤に染まろうとも、「まあ、世界中の人が今日もアリエールで洗濯してるし、P&Gからの配当は増え続けるからいっか」と、心を無にして枕を高くして眠れる。このメンタルの安定(心の城壁)こそが、長期投資で勝ち残るための最大の武器になります。
派手さはない。けれど、あなたの資産を裏からガチッと守り抜いてくれるP&G。 攻めの投資で行き詰まりを感じている方は、ぜひこの偉大な「盾」をお守り代わりに持ってみてはいかがでしょうか?
あめりでした。
あめりの投資メモ📝
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不況でも人類は清潔さを捨てない。生きているだけでP&&Gにお金を払う構造。
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65年以上の連続増配という歴史は、どんな地政学リスクよりも信頼できる盾。
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心の平穏をP&Gで買い、その余裕を持ってパランティアや宇宙株で大胆に勝負しましょう!